DeNAトレバ-・バウアー投手(32)が球場をどよめかせた。

延長10回、当然のようにマウンドに上がった。9回まで3安打無失点で110球。先発の外国人が延長回まで投げるのは10年ペン(ロッテ)以来でDeNAでは02年ホルト以来21年ぶり。バウアーは大学時代以来だった。安打と敬遠で2死一、二塁のピンチは、この日最速タイの154キロ直球で押した。最終123球目は153キロで左飛に打ち取った。両親が陣取るスタンドに両手を上げて、ベンチへ戻った。

援護がなくても、できる仕事は遂行した。「最後まで投げたかった。負けるのが嫌いだから。試合が決まる前に降りたくない。疲れたように見えたかい? 154キロが出たように10回はアドレナリンが出ていた。今夜は寝られないんじゃないかな。相手投手もいい投球だったけど、勝たないといけなかった」。2位広島との3連戦は1勝1敗1分け。4位転落は免れた。規定投球回、100奪三振にも到達し、ワールドシリーズ経験者が手本を示した。

▽DeNA三浦監督(バウアーについて)「力投してくれたので、何とか点を取ってあげたかった。完璧だった。(10回続投は)100球と決めているわけじゃないし、バウアーもいけるということで、投手コーチにも確認していってもらった」

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