“鬼肩”&1発で2万8438人の度肝を抜いた。日本ハム万波中正外野手(23)が4回先頭で、4試合ぶりとなる左翼への19号ソロを放つと、6回にはロッテ山口の右翼フェンスギリギリの打球をジャンプキャッチ。8回無死一、二塁ではポランコの右飛を捕球し、矢のような送球で二塁走者藤岡の三塁へのタッチアップを阻んだ。

連夜の好守で投手陣をもり立て、5連勝をお膳立てした。

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万波が脅威のプレーを連発し、台風一過の蒸し暑さを吹き飛ばした。まずはバットで魅了した。2点リードの4回だ。ロッテ先発美馬の内角に食い込むシュートに反応した。「最近、内を突かれて相手のやりたいようにやられているというのがあった。どっかで内角を強振したいなと思っていた」。攻められてくることを計算し、フルスイング。詰まりながらも、左翼ブルペンに放り込んだ。

この1発を新庄監督も絶賛した。「ああいう打ち方ができたら打率もホームランも増えていく。うまく腰の回転で乗せてね。詰まった打球は切れない。ああいうテクニックを少しずつ学んでいってもらえたら、どんどん成長する。大スターの一員に加わってくる」。これで本塁打数を19に伸ばし、再び単独2位に浮上。トップの楽天浅村に2差と迫り、万波は「離されてましたけど少しずつ積み重ねて25本、30本に向けていきたい」と高みを見据えた。

当然、打つだけでは終わらない。6回のジャンプキャッチでスイッチが入ると、圧巻は8回だ。ポランコの右翼への飛球を、やや助走をつけてキャッチし、三塁へ送球。タッチアップを試みた二塁走者の藤岡を刺した。「本当はノーバンでいきたかったんですけど。ショーバンになって。最後は(三塁の)キヨさんモス(ありがとうございます)です」。マウンドのマーベルも雄たけびを上げて喜び「本当にありがたいプレーだった」と感謝した。

前夜も5回と7回にフェンス際の打球をキャッチし勝利に貢献。堅守と“鬼肩”が浸透し、ファンの間で元ロッテ岡田の異名でもある「エリア66」と、ささやかれているが「岡田さんのファンに怒られちゃうので他の名前を考えてください」とリクエスト。打っても投げてもすごい北のバズーカが、これからもファンのハートを、打ち抜き続ける。【永野高輔】

 

【動画】日本ハム万波中正が強肩発動にドヤ顔全開 刺されたロッテ藤岡もこの表情