流通経済大が東京国際大に2連勝し、勝ち点をつかんだ。

ドラフト候補の流通経済大・萩原義輝捕手(4年=東海大相模)はスカウトが見守る中、2安打2打点の活躍で攻守に躍動。

0-0の3回2死一、二塁の好機では、中堅手の頭上を越える先制2点適時三塁打でチームを勢いづけた。「風が強かったので、もしかしたらセンターも追いついちゃうんじゃないかなって、ひやひやしたんですけど。越えた時はうれしかったです」と笑顔で振り返った。

守備ではエース阿部優太投手(4年=前橋育英)とのバッテリーで、相手打線をわずか1点に抑えた。4回には2死一塁から、盗塁をしかけた走者を刺して流れを渡さなかった。

バックネット裏には巨人の実松一成スカウト(42)が視察。萩原の活躍に「良いですね。コンタクトもなかなか。体が春より少し大きくなって、力強さも出てきているので。スローイングも良かったですし、良いキャッチャーですね」と春からの成長ぶりにうなずいた。盗塁阻止については「スローイング自体は少し高めに浮いてしまったんですけどね、捕ってからの速さとかフットワークの速さがありますね」と評価した。

13日にプロ志望届を提出した萩原は「大安に出すのが親にも良いって言われて、それでその日に出しました」とドラフトを意識。それでも「リーグ戦期間中なので、ドラフトの前にまずリーグ優勝して、チームのみんなと喜びを分かち合いたい」と目の前の試合と、1つずつ向き合う。【佐瀬百合子】

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