日本ハムが、今月上旬に行われたU18W杯に出場した台湾の最速156キロ右腕・孫易磊(スン・イーレイ)投手(18)と契約間近で近日中に記者会見を行う見通しだと18日、複数の台湾メディアが報じた。
同投手は台湾のエースとして、同大会の開幕戦でオーストラリアを圧倒して完封。決勝の日本戦でも先発し、4回1/3を投げて2安打2失点(自責1)だった。12日には大会を現地で視察した稲葉篤紀GM(51)が獲得調査を進めていることを明かしていた。
水面下で激しく繰り広げられていた“台湾の至宝”をめぐる日米大争奪戦を制することになりそうだ。現地の報道ではメジャーの球団からは30~40万ドル(約4350万円~5800万円)のオファーを受けていたという。日本ハムだけでなく、NPB他球団も興味を示していたとされる逸材の獲得に成功すれば、早くも来季の巻き返しへ向けた補強第1弾となりそうだ。
来季続投が基本線の新庄剛志監督(51)も、この日の西武戦後に孫易磊について言及した。「(映像で)見ました、見ました。素晴らしいっすよね。一目ぼれするぐらいのボールを投げていたので、期待したい」と契約合意に達する日を心待ちにした。