ソフトバンク有原航平投手(31)が7回2失点の好投で9勝目を手にした。9月は3戦3勝、防御率0・82と絶好調。日本ハム時代の19年に15勝して以来、4年ぶり4度目の2桁勝利を射程に入れ「チームが勝ちをつけてくれているので、ここまできたらっていう思いはある。また次の試合に向けて頑張りたいです」と引き締めた。
寡黙な右腕がほえた。4-2の7回2死一、三塁。1発出れば逆転のピンチでロッテ荻野を空振り三振に仕留めた。3球目、フォークにバットが回った瞬間に雄たけび。その後右手の拳を握り、もう1度叫んだ。「(ガッツポーズは)自然と出た、というか。気持ちの入る場面だったので。三振が取れて良かったっていう気持ちが出ました」。
この試合の意味を理解していた。負ければ2位ロッテと3ゲーム差に広がる。クライマックスシリーズ(CS)争い、地元福岡でファーストステージを戦うためには落とせない直接対決だった。感情がむき出しになるのは当然だった。「ここから大事な戦いになる。それはずっと思ってます。その中で初回は先制点を取られたので、そこは次の反省かなと思います」。試合後は冷静な有原に戻っていた。
今季最少88球での降板について斎藤学投手コーチは「今日は最初からあまり良くなかった。『次もいくか?』という問いに『いっぱいいっぱいです』ということだったので」と説明。本人も「内容はよくなかった」というマウンドで、見事な力投だった。【只松憲】



