ドラフト上位候補に挙がる中大の最速155キロ右腕、西舘勇陽投手(4年=花巻東)が1安打無四球で完封。今季2勝目、大学通算11勝目を挙げ、チームは亜大に2勝1敗で勝ち点1を挙げた。

丁寧に1球1球投げ込んだ。「先制してくれたので、その1点で逃げ切ろうと。ずっと0で抑えられて、よかったです」。打者の反応を見ながら、カウント球と勝負球を投げ分けた。この日の最速は152キロながら、得意のスライダー、カーブだけでなく、フォーク。スプリットもさえ、積極的に内もついた。「逆をついて内側に少し食い込むようなボールが投げられた」と、狙い通り打者のバットは空を切り、奪った三振は、自己最多の13。「打者との駆け引きができていると思います」と胸を張った。

1つ上の中大の先輩、阪神森下がリーグ優勝を決めたばかり。西舘は「自分たちも“アレ”を狙って、いい報告ができるように頑張りたい」と、ニヤリと笑った。