関西に特大の虎フィーバーを巻き起こす。阪神ナインが22日、「日本一パレード」へ決意を新たにした。
この日、リーグVを決めた阪神とオリックスの優勝パレードを11月23日に兵庫県と大阪府の両府県で行うことが正式発表された。ナイターの敵地ヤクルト戦が雨天中止となった直後、佐藤輝明内野手(24)は「日本一になって一番うれしい報告、パレードができたら一番いいかなと思います」と言葉に力を込めた。日本一となった85年はパレードが行われず、「日本一パレード」となれば球団初のビッグイベントとなる。「やったことがないので分からない」。想像すらできない空間に胸を躍らせた。
仲間も続々と呼応した。中野拓夢内野手(27)は「応援してくださった方々へ恩返しする意味でも、パレードできるのは本当にうれしく思います。味わいながら良い顔を皆さんにお見せできれば」と喜び、「もちろん日本一をとって、一番良い顔をお見せできればなと思います」と約束。ルーキー森下翔太外野手(23)からも「やるからにはてっぺんを目指さないといけない。そこを取れればいい形になる」と日本一宣言が飛び出した。
岡田監督は「(11月)23やろ」と反応。「そら、うれしいけど、おーん」と喜びを独特の表現でかみしめた。神戸市の中心部「三宮」、大阪市のメインストリート「御堂筋」で大フィーバーが予想される11・23。セ・パ球団の優勝パレード同日開催は史上初で、当日は時間差で開催される。
CSファイナルステージを勝ち抜き、オリックスとの「関西ダービー」の可能性もある日本シリーズ。仮にそうなれば、敗れてパレードを迎えるわけにはいかない。18年ぶりのリーグ制覇に、38年ぶりとなる日本一の勲章も加え、ファンを喜ばせる。【中野椋】