阪神の守護神岩崎優投手(32)が、リーグ単独トップに再浮上する34セーブ目をもぎ取った。

20日の巨人戦から中5日空け、2点リードの9回に登板。先頭塩見を右飛に仕留め、代打浜田に中前打を許したが、山田を右飛に打ち取り、最後は村上を低めのスライダーで一ゴロに。今季18度目の完封勝利を完成させた。お立ち台では「セーブ、挙げることができてよかったです」とクールに振り返った。

これで9月全8試合の登板で連続セーブを挙げ、タイトルを争うヤクルトの田口に1セーブ差をつけた。「自分じゃどうしようもできないので、今日みたいに出番が来たら、全うできるようにやってます」。岡田監督は「(相手が)一番いい打順でね、(タイトルは)初めてと思うんだけど、このままもしチャンスあれば投げさせたい」とアシストを約束した。

この日は同期入団で7月18日に脳腫瘍のため亡くなった横田慎太郎さんが、19年の引退試合で「奇跡のバックホーム」を決めた日だった。左腕は「勝利することができてよかったです」と胸をなで下ろした。ポストシーズンに向け、お立ち台の最後には「本当の『アレ』(日本一)に向かって突き進んでいきます」と力強く宣言した。【古財稜明】

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