初の10勝目を狙った西武隅田知一郎投手(24)は8回8安打5三振3失点2四球で完投したが、リードを守り切れずに10敗目を喫した。

ルーキーイヤーの昨季は1勝10敗の悔しい成績。今季は開幕から白星を積み重ね、10勝まであと1勝と迫った。登板前日の9月30日には「シーズン最後の登板になるので、1年間やってきたことをいつも通りしっかり出せれば」と意気込み、今季最終登板に臨んだ。

この日は立ち上がりから2イニング続けて3者凡退に抑える好スタートを切る。3回2死からロッテ和田にソロを被弾するも、140キロ台後半の直球とカットボール、スプリットを効果的に交え、ロッテ打線を6回まで1失点に封じた。

しかし1点をリードの7回に落とし穴が待っていた。2死から8番茶谷と9番和田の連打と四球で2死満塁のピンチ。ここで代打岡への初球、外角低め146キロ直球を左前にはじき返され、逆転の2点適時打を許した。2死走者なしから逆転を許し、太ももをグラブで強くたたいて悔しさをあらわにした。

隅田は8回もマウンドに上がり打線の援護を待ったが、打線が8回、9回とロッテ投手陣に無得点に封じられた。

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