投打大車輪の“虎の村神様”で快勝発進だ。「2023JERAクライマックスシリーズ セ」のファイナルステージが甲子園で開幕。セ界王者の阪神は先発村上頌樹投手(25)が投げては6回1失点、打っては同点の5回に決勝打を放つ二刀流の活躍で、チームをアドバンテージの1勝を含む2連勝に導いた。同じくロッテとの初戦を制したパ王者のオリックスとの「関西シリーズ」が実現する可能性が92%に高まった。19日に一気の王手を目指す。

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▼CS初登板の村上が自ら決勝打を放って勝利投手。プレーオフ、CSで投手のV打点は10年ファイナルS<2>戦吉見(中日)17年ファイナルS<3>戦井納(DeNA)に次いで3人目。2人とも勝利投手になったが、吉見と井納はCS通算4試合目の登板で記録。日本シリーズで投手のV打点は58年稲尾(西鉄)67年2度の足立(阪急)72、73年2度の堀内(巨人)77年山田(阪急)86年工藤(西武)がいるが、こちらの5人も初登板試合ではなかった。日本シリーズを含め、ポストシーズン初登板で「勝利+V打点」は史上初の快挙だ。また、村上は公式戦でまだ打点がない。公式戦で通算打点0の投手が、ポストシーズンでV打点は日本シリーズの86年工藤に次いで2人目。

CSファイナル第1戦 虎の村上様で阪神快勝!オリ逆転勝ち ともに2勝に/スコア詳細