阪神岡田彰布監督(65)が22日、日本シリーズモードに突入した。

オリックスとの決戦に向けて甲子園で全体練習を開始。セ・リーグを圧倒した「普通の野球」で、59年ぶりの関西ダービーに臨む覚悟を語った。1番から8番まではこれまで通り不動のまま。敵地で採用される指名打者は9番に入れる。京セラドーム大阪は今季公式戦8戦全勝の準本拠地で、指揮官も「一番やりやすい」とウエルカムだ。

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岡田監督はオリックスとの両リーグ1位の対戦を喜んだ。「まあ、よかったと思うよ。両方とも結構、差をつけて勝ったから」。阪神は2位広島に11・5ゲーム差、オリックスも2位ロッテに15・5差をつけて優勝。CS反対派を公言する指揮官は文句なしの今季最強チームを決める戦いを歓迎した。

CSでは受けて立つ王者の構えだったが「こっちは久しぶりやし、挑戦する方」と、3年連続リーグ制覇、日本シリーズ進出の相手に挑戦者として挑む。休日だった前日21日のCSファイナル第4戦は「見てたよ」としっかりチェック。岡田野球とは対照的なオリックスの日替わり打線についても「そういうやり方で1年勝ってきたわけやからな」と話した。

岡田阪神は無傷の3連勝で突破したCSと同じ1番から8番まで不動のオーダーで挑む方針だ。敵地で採用される指名打者は「単純に9番でもええかと(思う)。別に変える必要ないからな。ミエちゃん(ミエセス)入れてバントさしたらええやん」と、文字通り投手の代わりで使う。交流戦では指名打者を6番、7番で使ったが、今は流れを変える必要はない。

京セラドーム大阪は阪神の準本拠地で今季、球団初のシーズン公式戦8戦全勝。指揮官は「選手もやりやすいんちゃうかな、一番。100%慣れているわけやから」とプラスにとらえた。不動の8人は今季同球場で全員打率3割超えと相性バッチリ。選手も自宅から通い、遠征で疲れることもない。「まあ、アウトになってベンチ間違わんように」と、公式戦のように一塁ベンチに戻らないことを心配するくらいしか問題はない。

甲子園での交流戦は1勝2敗。3月のオープン戦では6度も対戦した。「一番、知っとるチームかもわからんけど」。59年前の関西ダービーは6歳だった岡田監督は「覚えてない」と話すが、今回は熱く歴史に残る大熱戦で日本一をつかむ。【石橋隆雄】

▼阪神が初の日本一となった85年日本シリーズ西武戦は、全試合で指名打者を採用。ベテランの弘田澄男が「2番・DH」で全6試合にフル出場した。打率こそ1割3分6厘ながら、3犠打を決め1番・真弓とバース、掛布、岡田をつなぐ重要な役割を演じた。第1戦では8回に先頭真弓の二塁打に続き右前打し、バースの決勝3ランへつなげた。2勝2敗で迎えた第5戦では初回に安打の真弓を送り、バース四球後の掛布先制3ランを呼び込んだ。

▼攻撃専門の存在である指名打者が、先発9番打者として起用されるケースは極めて珍しい。今季パ・リーグでは、オリックス若月の4月16日ロッテ戦の1度しかなかった。