阪神の岡田彰布監督(65)は、28日開幕の日本シリーズで「古巣」と対戦する。

岡田監督は10年から3年間にわたり、オリックスを率いた。順位は5位、4位、そして6位。最終年の12年には、9月25日にソフトバンク戦のため京セラドーム大阪入りした直後に休養を勧告され、そのまま退団という異例の事態となった。

岡田監督のように、かつて率いた球団と日本シリーズで顔を合わせた監督は過去2人いる。

◆西鉄・三原脩VS巨人 1リーグ時代47~49年に巨人を率いた三原監督だったが、シベリア抑留から帰国した水原茂が巨人監督に就任し、51年に福岡の西鉄へと移った。

日本シリーズでは56年から3年連続で対戦し、西鉄が3連覇を果たした。特に58年は第1戦から3連敗と絶体絶命となったが、三原監督は「まだ首の皮一枚残っている」と不敵に一言。第5戦では投手の稲尾和久はシリーズ初のサヨナラ本塁打を放つなど巻き返しを見せ、シリーズを制した。

2人とも香川県の出身で、三原は旧制高松中-早大、水原は高松商-慶大と進んだ宿命のライバル。両者の対決は「球界の巌流島」と語り継がれている。

◆ダイエー・王貞治VS巨人 84年から5年間巨人監督を務めた王貞治は、6年間の浪人を経てダイエーへと迎えられた。

就任5年目の99年に球団の福岡移転後初優勝、そして日本一を飾る。2連覇を果たした00年に、巨人との日本シリーズとなった。

敵将は長年にわたり、ONとして球界をけん引した長嶋茂雄。プロ野球最多のアベック本塁打106度を誇る盟友との対戦は、20世紀のトリを飾るにふさわしい盛り上がりを見せた。

シリーズはダイエーが東京ドームで2連勝。ところが福岡ドームで3連敗。東京ドームに戻った第6戦も巨人の猛打に屈し、敗れ去った。

選手時代の岡田監督は、阪神を退団後94年から2年間オリックスでプレー。95年の優勝を花道に引退した。96~97年には2軍助監督兼打撃コーチとして、指導者の道を歩み始めた縁のある球団でもある。古巣を倒しての日本一となれば、三原脩以来65年ぶり2人目となる。

【記録室=高野勲】(22年3月のテレビ東京系「なんでもクイズスタジアム プロ野球王決定戦」準優勝)

【関連記事】阪神ニュース一覧