次代のエースにかける期待は、その行動を見れば一目瞭然だ。午後7時。広島新井監督は東京・渋谷区の青学大で常広羽也斗投手(4年=大分舞鶴)と念願の対面を果たした。
「実際に生でみたら、男前だな、と」と話すと、隣に立つ常広と目を合わせ笑った。直筆サインと、一番大切にしている言葉「感謝」と書き、本人にプレゼント。「何年か後にはチームの核になれる選手。その先には日本代表として活躍できる素材をもった選手だと思う。楽しみにしています」と熱く話すと、マウンドではポーカーフェース常広も「とてもステキな方だと」と、さわやかに笑った。
熱意は心に響いた。「一番初めに公言していただいた時から、一番自分を評価してくれた球団に入りたいと思っていた。とてもうれしい」。1年目から評価に応える活躍を心に決めた。
野球への熱意は新井監督にも負けない。高校3年の7月、「何が一番楽しいかを考えたら野球だった。やるからにはプロを目指したい」と、指定校推薦で青学大を受験し入学。中野真博コーチ(47)の下、フォーム、投球技術を学び、アウトコースの直球と三振をとれるフォークを武器とした。
プロ入りの目標を達成した今、常広流の完璧主義は「プロ野球で野球を続けること」を次のターゲットに掲げた。自分で選んだ道は間違っていなかった。プロ野球の世界でも新たな道を切り開く。【保坂淑子】



