ソフトバンクの高橋礼投手(28)、泉圭輔投手(26)と巨人アダム・ウォーカー外野手(32)との2対1の交換トレード成立したことが6日、両球団から発表された。背番号がそれぞれ決まり、ウォーカーは「28」で、高橋礼は「28」、泉は「63」。
ソフトバンクは手薄な右の大砲を補強、巨人は先発と中継ぎ両面で投手補強と両球団の思惑が合致した。 高橋礼は球界でも希少なサブマリン右腕で、2年目の19年に12勝をマークして新人王に輝いた。同年の国際大会「プレミア12」でも侍ジャパンメンバーとして初優勝に貢献した。20年には中継ぎで52試合に登板して4勝2敗23ホールドと記録し、先発と中継ぎをこなせる。昨季から2年続けて白星なし。今季は5試合に登板して0勝2敗、防御率10・80だったが、ウエスタン・リーグでは7勝1敗、1セーブ、防御率1・24と安定していた。
泉は188センチの長身から投げ下ろす150キロ超の直球とフォークを武器にする右腕。金沢星稜大から18年ドラフト6位で入団し、20年には40試合に登板して防御率2・08の好成績をマークした。5年目の今季はキャリア最少の3試合の登板にとどまり、防御率16・88となっていた。高橋礼、泉の両投手とも投手力強化が課題の巨人に新たな戦力として加わる。
米独立リーグ2年連続MVPの実績があるウォーカーは来日1年目の昨季は124試合に出場して打率2割7分1厘、23本塁打を記録したが、今季は主に代打で57試合に出場して打率2割6分3厘、6本塁打にとどまった。左翼守備や送球に課題を残すが、ソフトバンクは長打力を評価した。日本投手の攻め方を経験しているメリットもあるとして退団に至った場合の獲得を検討していた。長いドレッドヘアーとバンダナがトレードマークで本塁打を放つと頭上でハートマークを作る“ズッキュンポーズ”が定番。「ドラゴンボール」など日本のアニメや日本食が大好きで、日本文化にも興味津々でなじんでいる。
今季のソフトバンクは新外国人としてアストゥディーヨ、ホーキンスを獲得し、シーズン中には前年に退団したデスパイネと異例の再契約を結んだ。だが、外国人選手は軒並み不振で機能しなかった。来季、小久保新監督で4年ぶりのV奪回を懸けるソフトバンクでは右の強打者の補強は必要不可欠だった。
▼ウォーカー(巨人ファンへ)「読売ジャイアンツでの時間は、私の人生を変える経験でした。ジャイアンツの一員として歓迎してくれたチームメート、監督・コーチ陣、スタッフの全員に感謝します。そしてすべてのジャイアンツファンの皆さん、ありがとうございました。皆さんの声援は、私にとってかけがえのないものでした。私は常に、ファンへ笑顔を届けることを願ってプレーし、皆さんからは最高の笑顔と素晴らしいエネルギーをいただきました。いつも応援ありがとうございました。これからも頑張ります」
▼ウォーカー(ソフトバンクファンへ)「ハロー、福岡! 今回こうして福岡ソフトバンクホークスに加入することができとても感謝しています。これまでホークスのすばらしさをたくさん聞いてきましたので、その一員になれることにワクワクしています。24年シーズンが待ちきれません。新しいチームメートと会える日が楽しみです。一緒にチャンピオンシップを獲得するためにベストを尽くします! 22年に私はペイペイドームで開催されたオールスターゲームに参加しました。私のキャリアにおける特別な思い出です。その福岡でさらに多くのすばらしい思い出を作りたいと思っています。また、フィールド外では、美しい福岡の街についてもっと知りたいです。日本食が大好きなので、おすすめのおいしい食べ物を教えてください。最後に、すべてのホークスファンの皆さんへ。皆さんの応援はとても熱心な印象があります。私はできる限り最高の野球選手であるための努力をし、皆さんが笑顔になる思い出を提供できるよう頑張ります。来年お会いしましょう!」
◆高橋礼(たかはし・れい)1995年(平7)11月2日生まれ、千葉県松戸市出身。八ケ崎第二小で松戸ボーイズに所属し、野球を始める。松戸三中では流山ボーイズでプレー。中学3年からアンダースローに転向。専大松戸では甲子園経験なし。専大では2部だった1年秋のリーグ戦で初登板。17年ドラフト2位でソフトバンクに入団。プロ2年目の19年に12勝をマークし新人王に輝いた。同年にプレミア12にも出場し世界一に貢献した。今季は5試合の登板で0勝2敗だった。188センチ、86キロ。右投げ右打ち。
◆泉圭輔(いずみ・けいすけ)1997年(平9)3月2日生まれ、石川・金沢市出身。三馬(みんま)小3年時に三馬クラブで野球を始める。清泉中では軟式野球部に所属。金沢西では1年からベンチ入りし、最高成績は県16強。金沢星稜大では1年秋からベンチ入り。18年ドラフト6位でソフトバンクに入団。プロ2年目の20年に40試合登板も、今季は3試合の登板だった。188センチ、78キロ。右投げ右打ち。
◆アダム・ウォーカー 1991年10月18日生まれ、米ウィスコンシン州ミルウォーキー出身。ジャクソンビル大から12年ドラフト3巡目でツインズ入り。マイナー通算は704試合で打率2割4分2厘、143本塁打、492打点。19年からの米独立リーグでは3年連続20本塁打。巨人では22年に124試合に出場。打率2割7分1厘、23本塁打、52打点をマークした。今季は57試合で打率2割6分3厘、6本塁打、20打点だった。右投げ右打ち。身長196センチ、体重104キロ。同姓同名の父は87年にNFLで2試合に出場。



