阪神村上頌樹投手が、日本一から一夜明け、先輩にまさかの「注文」をした。第1戦と第6戦に先発し、いずれもオリックスのエース山本との投げ合いで1勝1敗。2勝負けなしなら選出の可能性もあったMVPは、兵庫・淡路島の先輩近本に奪われた。

村上の今季推定年俸は750万円で、MVPの賞金が700万円。年俸と同等額のボーナスは先輩にかっさらわれ「年俸分…(笑い)。少しぐらい還元してもらわないと」と珍要求を口にした。自身が登板した「6戦目は打たなかったので」と“マイナス査定”をつけ、「その分還元してもらわないと」と笑った。

10勝を挙げ、防御率1・75でタイトルも手にした1年。「だいぶ充実した。おまけに防御率(のタイトル)もとれたので、そこはよかった」。今後は「ちょっとゆっくりします」とリフレッシュにあて、再び秋の鍛錬に励む方向だ。