プロ野球の発展に大きく貢献した野球人に贈られる「正力松太郎賞」の選考委員会が14日、都内で開かれ、阪神を38年ぶり日本一に導いた岡田彰布監督(65)が初受賞した。また、3月のWBCで世界一に輝いた侍ジャパンの監督を務めた栗山英樹氏(62)と、米メジャーで日本人初の本塁打王となったエンゼルス大谷翔平投手(29)に特別賞が贈られた。
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岡田監督の受賞は全会一致で決まった。出席した委員からは、38年ぶりに阪神を日本一に導いた手腕を評価する声が続いた。山本氏は「四球を重要視し、相手投手に球数を投げさせた。内野手出身の監督で緻密さがある」と賛辞。高田氏は「FA補強したり外国人が特別活躍したりしたわけでもないのに、見事に優勝」。辻氏も「コンバートを大胆に行い、固定するところは固定した」とたたえた。
山本氏からは「3年連続投手4冠のオリックス山本も値する」との意見が出されたが、山本は既に沢村賞で功績をたたえられていることが考慮され、過去の例にも鑑みて「正力賞は日本一監督」で落ち着いた。
特別賞は、まず始めにWBC優勝の栗山氏に決定。門田氏は「ダルビッシュ、大谷の2人を出場させられる手腕は栗山さんしかいなかった」とチーム作りから称賛。さらに、山本と大谷が候補に挙がった。ここでも、山本は既に沢村賞を受賞していることに加え、「メジャーで日本人初のホームラン王のインパクトは強い」(門田氏)ことから、大谷が優先された。WBCでの活躍や2年連続2ケタ勝利の成績も加味された。【NPB担当 古川真弥】
◆選考委員 王貞治(ソフトバンク球団会長)山本浩二(野球評論家、解説者)高田繁(同)辻発彦(同)門田隆将(ジャーナリスト)
※王氏は欠席、選考を委員会に一任。昨年まで委員の故杉下茂氏、故中西太氏に代わり、今年から高田氏、辻氏。
◆正力松太郎賞 日本のプロ野球の発展に功績を残した正力松太郎氏を記念し、1977年(昭52)に制定。プロ野球界に貢献した監督、コーチ、選手、審判員を対象に、選考委員が選出。受賞者の最多はソフトバンク工藤監督の5度。賞金500万円、特別賞は300万円。
▽85年阪神日本一監督・吉田義男氏(日刊スポーツ客員評論家) その年のプロ野球界の「MVP」ですから値打ちがあります。日本一監督にふさわしいのではないでしょうか。ちょっと忙しすぎるようなので、くれぐれも体には気をつけてほしいと思っています。



