そら、めちゃ光栄よ-。プロ野球の発展に大きく貢献した野球人に贈られる「正力松太郎賞」の選考委員会が14日、都内で開かれ、阪神を38年ぶり日本一に導いた岡田彰布監督(65)が初受賞した。球団では85年の吉田義男監督、03年の星野仙一監督に続く3人目の快挙だ。新たな勲章を手にし、球団史上初のセ・リーグ連覇、日本シリーズ連覇へ向けさらに加速する。

   ◇   ◇   ◇

岡田監督のもとに、チームを38年ぶりの日本一に導いた“ご褒美”が届いた。この日、都内で「正力松太郎賞」の選考委員会が開かれ、満場一致で選出が決定。05年のリーグ優勝時には手にできなかった勲章を、初めて受賞した。秋季キャンプ地の高知県内で吉報を受けた指揮官は「うれしいよ、そんなの初めてやし。なかなかもらえるもんちゃうやろ。1年に1人やろ? それはめちゃ光栄よ」とえびす顔だった。

球団では85年の吉田義男監督、03年の星野仙一監督に続く3人目の快挙だ。選考過程では猛虎復活へと導いた手腕を評価された。四球を大幅に増やし、選手の能力を生かしたコンバート、打順の固定、FAでの補強もなかった。チーム全体に緻密な野球を浸透させ、強固なチームを作り上げた。指揮官は「同じチーム、同じメンバーやけど、違うチームていうかな。そういう感じで作り上げたいうのが、最終的にそないして日本一になったいうことの評価やろな」と胸を張った。

指揮官は選出された理由の1つに、リーグ優勝を置き換えた「アレ(A.R.E.)」の影響が大きかったと分析した。今季のチームスローガンにもなり、23年の「ユーキャン新語・流行語大賞」の30語にノミネートされたこともあって「まあ『アレ』のインパクトもいろいろあったんやろな。みんなの影響力ていうかな。そういうのも加味されるんやろ。まあ『アレ』で良かったなあ」と笑った。

チームの中心選手のほとんどが生え抜きということもあり、あらためて球団編成にも感謝した。「フロントか編成とか、スカウトとかの結果やからな。それはもう現場だけじゃないよ。みんなの毎年の積み重ね。ほんま、純国産でもいけるようなね」。

左翼のレギュラーを張ったノイジーの来季の去就が流動的ということもあり、球団史上初となるセ・リーグ2連覇、日本シリーズ連覇には純国産打線が組まれる可能性も十分にあり得る。栄えある勲章を励みに新たな常勝軍団を作り上げ、来季の覇権死守へと導く。【古財稜明】