日本ハムが、オリックスから国内FA権を行使した山崎福也投手(31)の獲得に乗り出すことが16日、分かった。

すでにソフトバンク、ヤクルト、DeNA、巨人なども獲得調査を進めている中、激しい争奪戦に挑む。今オフは上沢がポスティングシステムを利用してメジャー挑戦することを表明。先発投手陣を安定させるため、今季自己最多11勝を挙げた経験豊富な左腕に狙いを定めた。

  ◇  ◇  ◇

最下位からの巻き返しを図る日本ハムが、山崎福の獲得に乗り出す。今オフはチームトップの9勝を挙げた上沢がメジャー挑戦を表明しており、先発投手陣の強化は大きなポイント。FA権を取得していた加藤貴は4年総額12億円の大型契約で残留しており、次は水面下で調査を続けてきた山崎福の争奪戦に参戦する。近日中にアタックをかけ、誠意を示すとみられる。

オリックスで今季チーム3位の130回1/3を投げ、リーグ3連覇に貢献した経験豊富な左腕。日本ハムの先発防御率は今季、リーグ3位の3・12。大卒2年目の北山が6勝、高卒3年目左腕の根本も3勝を挙げるなど若い力も芽吹いてきているが、チームトップ170イニングを投げた上沢の穴は大きい。

山崎福の父章弘さん(62)は90、91年に日本ハムでプレー。現役引退後もコーチとして在籍した。またオリックス時代に何度もバッテリーを組んだ伏見や、元チームメートの金子コーチの存在もある。明大時代の1学年下で、プライベートでも親しい上原が在籍するなど縁が深く、ハートをつかむ要素はある。

来季就任3年目を迎える新庄監督は続投会見で、「僕はいつも3年目で何かを起こす」、「来年はこの時期に優勝争いをして、とてつもない観客を集めます」と話し、8年ぶりのリーグ制覇へ本気。獲得となれば球団にとっては初の「FA投手補強」。フロントも最善を尽くす。

◆日本ハムの来季先発候補 上沢が抜けた場合、右投手は7勝を挙げた伊藤、6勝の北山、サブマリン鈴木、4勝のポンセ、ルーキーで今季2勝を挙げた金村らがいる。最速156キロの新加入・孫易磊に、今季は中継ぎだったロドリゲスも来季先発転向予定。左腕はFA行使せずに残留した加藤貴、4勝の上原、3勝の根本に、ドラフト1位の最速158キロ、細野らが候補。

【関連記事】日本ハムニュース一覧>>