中日へ移籍した前巨人、中田翔内野手(34)の入団発表が6日、名古屋市内のホテルで立浪監督同席のもと行われた。「また戦える環境、チャンスをいただいた。打点にこだわりたい」と、得点力不足に悩む竜打線の顔役襲名へ力こぶ。年俸は2年契約6億円で、日本ハム時代同様の背番号「6」を背負う。(金額は推定)

グレーのスーツ姿で会見場に現れたえりもとにはブルーのネクタイが輝いた。

中田 年齢に関してはラストスパートだと思っている。全力でやる。まだまだできると思っているから、今回こういう決断をした。

ドラゴンズカラーの身につけたのは決意表明。来季で現役17年、35歳を迎える。日本ハム、巨人と渡り歩き、“最後”の球団での完全復活を期したワンポイントのネクタイだった。

中田は11月に巨人との3年契約を2年残して解除するオプトアウト権を行使。1日にNPBが中田の巨人からの自由契約を公示すると、翌2日に立浪監督らは東京都内のホテルで速攻入団交渉に臨んだ。3日朝には中田が球団に入団意思を伝えた。

中田 球団の気持ち、監督の気持ちも、全てを含めうれしかった。自分の中で火がつくものがあった。またレギュラー争いのスタートラインに立てる。

巨人では来季のポジションを失った。模索した来季に中日が真っ先に手を差し伸べた。立浪監督は13年WBCでコーチと選手で戦った。指揮官は「潜在能力の高い素晴らしい選手だった。日本ハムでも、巨人でも、気にして見てきた。勝負強い、チームの勝ちにつながる選手」と、打線の軸を託す元教え子に期待を寄せた。

中日は若手への世代交代の途中。得点力、決定力不足から2年連続最下位に甘んじた。

中田 日本ハム時代から打点にはこだわってきた。意識を打点に向けながら打席に立ちたい。毎年100打点を打ちたい気持ちでやってきた。うまくはまれば、この投手陣なので勝てる。チームが一丸になることが大事。

前夜は名古屋市内での夕食中に選手会長の柳と合流。勝利への思いも直接くんだ。細川、石川昂ら若手野手陣のけん引役への意欲も見せた。「中日の6番は中田、と言ってもらえるようしたい」。心の中ではすでに竜のユニホームを羽織っていた。【伊東大介】