来季から日本野球機構(NPB)のイースタン・リーグに参加するオイシックス新潟アルビレックスBCは8日、新入団選手会見をハードオフ新潟で行った。新入団選手23人のうち、前阪神の高山俊外野手(30)と前巨人の三上朋也投手(34)を除く21人がそろい、抱負を語った。現時点で、既存選手20人を合わせて選手陣容は43人。新戦力の目玉で17年にセ・リーグの最高勝率のタイトルを獲得した前広島の薮田和樹投手(31)は来季中のNPB復帰を目標に掲げた。

 

気持ちはすでにオイシックスに染まっていた。薮田はオレンジ色のネクタイを着けて会見に出席した。前日に夫人が用意してくれたのは9年間在籍した広島の赤ではなくオイシックスのチームカラー。そのネクタイで気持ちも引き締め、「(広島での)経験と誇りをこれからは自信と自覚に変えて、一生懸命野球に向き合って勝利に貢献したい」と決意を言葉にした。

「TEAM TOP」と記した色紙を披露。勝利数、投球回数など目に見える数字でチームのトップに立つ。その結果「個人として一番の目標」と、来季中のNPB復帰をターゲットに据える。今季の広島での1軍登板は3試合。6月1日のオリックス戦が最後で、オフに戦力外通告を受けた。ケガもなく体調は万全だった。燃え尽きた感覚もない。「まだまだできると思っている」と自信をのぞかせる。

球速150キロ台後半の直球とカットボール、ツーシームなどを武器にする本格派右腕。17年、15勝3敗で最高勝率のタイトルを獲得と実績は申し分ない。野球に向かう姿勢もトップレベルだ。会見前に行われた新入団選手のオリエンテーションで薮田は最前列に座って橋上秀樹監督(57)の話を聞いた。「あの姿を見てチームに好影響を与えてくれると思った」との指揮官の言葉を聞くと、「そう受け止めていただけると、うれしい」と表情を緩めた。

新潟には初めてやってきた。「寒いけど、その分、空気が澄んでいる」と笑う。17年の15勝はシーズン途中に中継ぎから先発に回って挙げた。「先発が自分には合っている。アピールしたい」。野球人生の再挑戦が新天地で始まる。【斎藤慎一郎】

◆薮田和樹(やぶた・かずき)1992年(平4)8月7日生まれ、広島県出身。岡山理大付から亜大に進み、14年ドラフトで広島が2位指名。17年に15勝3敗で最高勝率(8割3分3厘)のタイトルを獲得。同年のアジアチャンピオンシップ日本代表に選出された。今季は3試合登板し0勝0敗、防御率9・00。1軍通算123試合、23勝11敗、防御率3・94。188センチ、84キロ。右投げ右打ち。

○…橋上監督は「チーム始動は来年2月1日になると思う。選手はみんなやる気がみなぎっているので、それを継続して来てもらいたい」と話した。池田拓史社長(42)が目標を「勝率4割がライン」と言うと、「優しいハードルを設けていただきまして」と笑いを誘った。すぐに「やるからには4割という数字に甘えようとは思っていない」と表情を引き締める。「今まで以上に高いレベルの野球を見ていただき、1人でも多いNPBへ復帰、ドラフト指名を目標にする」と話した。

◆新投手コーチ就任が決まっている元日本ハム投手の武田勝投手コーチ(45)「橋上監督、野間口コーチの中に入り、選手とコミュニケーションを取りながら、コーチとしての仕事をまっとうしていきたい。(自身も左投手で)左投手は感覚で投げるタイプが多い。選手が自分で気づける環境作りをする」