東都大学野球の中大は20日、東京・八王子市内のグラウンドで練習納めを行った。新チームの主将に就任した桜井亨佑外野手(3年=習志野)は「来年は日本一を目標に、チーム全体で頑張っていきたい」と、意気込んだ。

プロ野球で活躍する先輩、阪神森下の活躍に刺激を受けた。桜井は「プロ野球の最高峰で活躍する姿はスゴイなぁ、と。調子に左右される人ではないので、大舞台でも楽しんでいるんだろうなぁ、と思いながら見ていました」と、ワクワクしながらテレビ観戦した。昨年まで、よく一緒に自主練習をした仲。森下が大学野球を引退後は、ティー打撃のパートナーになってくれた。「調子にかかわらず、しっかりと振り切れ」という先輩のアドバイスを胸に必死にバットを振った。

今秋のリーグ戦では、首位打者と外野手部門でベストナインを獲得。「(バットをボールに)コンタクトさせることには自信がある。もっと長打力を増やしたい」と、自信をつけた1年だった。

中大はDeNA牧、西武古賀、阪神森下、ヤクルト北村、巨人西舘と、20年から連続でドラフト指名選手を現役で輩出している。桜井も目標は「プロ野球」だ。「勝負どころでの1本を大事に、この冬でもっと成長して、リーグ戦で(スカウトから)見てもらえる選手になりたい」と、最終学年に勝負をかける。

今年、主力選手が多く卒業し、経験をしている選手が少ない中で、桜井への期待は大きい。清水達也監督(59)は「練習から取り組みが変わった。プレーはもちろん、言葉でも引っ張っていって欲しい」と成長に期待を込めた。