楽天ドラフト1位の古謝樹投手(22=桐蔭横浜大)をはじめ、新人選手8人が20日、宮城・東松島市の被災地を訪問した。新人選手の訪問は11年連続11回目。この日は、震災復興伝承館と野蒜小学校跡地を宿泊施設として再利用した「KIBOTCHA」を見学。当時の被害の映像や写真を見て、東日本大震災に触れた。

初めて被災地を訪れた古謝は「悲しい出来事という、神奈川では感じられないことを感じることができました」。古謝は当時、小学3年生。地震発生時は帰りのホームルーム中だった。「机の下にもぐった。集団下校した覚えがあります」。テレビで被害状況などを確認したが、幼い古謝には衝撃が大きく「現実のものとは思えないくらいの…。当時はテレビをつけないようにしていました」。

13年、楽天が日本一に輝き、被災地に勇気を届けた。その一員となることに使命も感じている。「東北の皆さんを勇気づけられる行動など、楽天イーグルスにしかできないこともあると思う。自分たちが先頭に立って、東北の皆さんを勇気づけられるような勝利を届けられるように頑張りたい」。東日本大震災を知った左腕が、東北のために腕を振る。

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