中日ドラフト1位の草加勝投手(22=亜大)が近日中に右肘内側側副靱帯(じんたい)再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けることが29日、分かった。過去の症例から術後1~2年のリハビリ期間が必要で、今季の1軍デビューは絶望。実戦登板は早くても来季になる。2年連続最下位から逆襲を期す立浪監督は、即戦力として大きな期待を寄せていただけに、ショッキングな長期離脱だ。

草加は15日のナゴヤ球場での新人合同自主トレ中に右肘に違和感を覚え、名古屋市内の病院に直行。チームドクターの検査の結果、「右肘内側側副靱帯損傷」の診断を受けた。当初は患部の保存療法(PRP注射)での再起をはかる道も検討。だが、別のチームドクターらの検査を受けた結果、手術に踏み切ることを決めた。ドラフト1位投手の入団直後の手術は異例だが、球団関係者は「保存療法での復帰も可能だが、経験していないプロでの登板負担で再発することもある。最善の処置を選択することで、今後の野球生活にとってもプラスになる」と説明。術後の状態が安定すれば沖縄入りし、2軍読谷キャンプでリハビリを開始する方向だ。

昨季の東都1部リーグは春と秋で計17試合に登板。7完投含む134回1/3はリーグ最多だった。一昨年3月にトミー・ジョン手術を受けた梅津が、1軍復帰できたのは昨年8月末。草加も地道なリハビリで、1軍デビューを目指すことになる。【伊東大介】

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