DeNAドラフト2位の松本凌人投手(22=名城大)が、2回パーフェクト投球でセットアッパー争いに名乗りを上げた。6回から3番手で登板。持ち味のゆったりした2段モーションと変則サイドスローのフォームで打者を惑わせた。最速148キロの直球と左打者の外角へのバックドアのスライダーを駆使して2三振を奪い、実戦2試合で3回無失点3奪三振。いまだ固まっていないリリーフ陣のピースになるべく、猛アピールに成功した。

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マウンドで跳ねるように躍動した。松本凌が2段モーションで左足を上げ下げ。バウンドするようにタイミングを取ってサイドから指先に力を込める。6回先頭、左打者の広島林を追い込むと、外角からストライクゾーンへ入るバックドアのスイーパーで見逃し三振。7回1死には147キロ直球で中村奨を空振り三振。2回完全投球に「ファウルも取れていて、空振りも取れてるので、そこは継続できるようにやっていきたい」と一定の手応えを口にした。

左右を苦にせず、三振のロマンを追い求める。実戦2試合で計3回を1安打無失点3奪三振。最速153キロの直球の威力は言わずもがな、右打者には40センチ近く食い込むツーシームと40センチ近く逃げていくスイーパーを操る。サイドスローの課題と言われる対左打者もバックドアのスイーパーと逃げていくシンカーを駆使。「投手をやっている限り、すごい球を投げて、三振を取りたい」とホップする直球に魅せられて、元ヤクルトで日韓通算386セーブ(NPB128セーブ)の林昌勇を手本にする。

セットアッパー争いに揚々と参戦した。中継ぎ陣はエスコバーが退団し、入江は右肩の違和感で20日からリハビリ班に合流。守護神は山崎、森原、伊勢らが熾烈(しれつ)に争っており、勝ちパターンは定まっていない。変則のワンポイントにとどまる気はなく「今は自分のできることをしっかりやろうという意識です」と地に足をつけながら着実にアピールを続ける。

評価もうなぎ上り。三浦監督からも「良すぎるかなというくらい順調。1回くらいポンと打たれてもいいくらいに結果を出してくれています」と絶賛された。「マウンドに上がったら自分のもの、自分のスタイルを前面に出していこうと思ってる」と松本凌。独自路線の変則フォームを突き詰める。【小早川宗一郎】

◆松本凌人(まつもと・りょうと)2001年(平13)12月5日生まれ、大阪府四條畷市出身。神戸国際大付で1年冬からサイドスローに転向。3年夏は地方大会決勝で明石商に敗れ、甲子園出場なし。名城大では2年春にリーグMVP、3年春に最優秀防御率。通算18勝6敗、防御率2・41。23年ドラフト2位でDeNA入団。今季推定年俸1200万円。185センチ、88キロ。右投げ右打ち。

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