4人一気投げで開幕ローテを整える! 甲子園で今年初開催を予定していた5日の楽天戦が雨で中止となり、阪神の先発陣の登板日が再編成を余儀なくされた。岡田彰布監督(66)は「もう雨降ったらアカンで。降ったらもう、イニングはないわ」と恨めしげに言った。5日に先発予定だった村上頌樹投手(25)は6日の2軍教育リーグ・ソフトバンク戦(鳴尾浜)へ。5日に今季初の実戦登板を予定していた大竹耕太郎投手(28)は、6日の楽天戦(甲子園)にスライドし、2イニングを予定する。

6日の楽天戦先発は伊藤将、2軍のソフトバンク戦は西勇が先発する予定。同じ日に開幕ローテ入りが有力な4人が投げる異例の事態となった。「そっか4人なるんか。やっぱり先発は先に投げさせとかんとあかんからなあ。巨人戦はブルペンデーやわ」。先発陣の調整を優先するため、開幕前ラスト甲子園になる10日の巨人戦は、リリーフ陣だけでまかなうプランになった。

キャンプ中に右ふくらはぎの張りがあった西勇、1月に左肩のガングリオン(良性のしこり)をとった大竹はここまで実戦登板なし。青柳も右臀部(でんぶ)の張りがあったため1イニングのみと、イニング数の確保が不可欠になっている。「ほとんど投げてないのと一緒やからな。投げてないのに、ローテーションの順番なんか決められへん」と指揮官も悩ましげだ。

それでも昨季日本一に貢献した先発6人衆への信頼と経験値は十分。6日以降は天候も回復し、今週甲子園で行われる4試合と鳴尾浜での2軍戦を使えば、全員が登板できる見込みだ。

岡田監督は開幕ローテ編成時の理想も明かした。タイプの同じ投手は並べず、左腕を1カードに1人ずつ入れるというもの。今季も各カード3連戦に右、左、右と並べていくかと問われ「そうやなあ。メンバー的に見て、それができる可能性はあるわな。おーん」と応じた。8日には3月29日巨人戦の開幕投手に浮上した青柳が先発し、開幕に向けたテストを施す。なんとか試合をやりくりし、ローテ固めに入る。【磯綾乃】

 

阪神村上 今日このまま投げたらちょっと風邪ひきそうなんで、よかったです。(スライドでも)そのままいつもやってる感じでやってるだけなので、変えるとかはないですね。

阪神大竹 テーマはとりあえず真っすぐをしっかり投げることですかね。ブルペンで投げた感覚がバッターに対してどういう感じか。そのへんの確認というか、しっかり抑えられるように投げていきたい。

阪神伊藤将 もう1カ月切っているので。開幕にしっかり合わせられるように、明日の試合もしっかり投げられたらいいなと。体を全体的に使って、いろいろと本格的な配球とかできたらいいと思います。