日本野球機構(NPB)が日本プロ野球選手会に提案している新たなFA制度の一端が30日、明らかになった。

都内で行われた両者の事務折衝後、選手会の森忠仁事務局長が説明した。現行制度では、国内FA権の取得には累計で7年または8年の登録が必要。これを1年ずつ減らし、6年または7年とする。海外FA(9年)については、まだ議論が始まっていない。

ただし、NPB側は代わりの条件も示している。現行制度では登録日数145日で1年とカウントしているが、その日数を増やすというもの。当初の提案よりも増やす日数は減らされたが、森事務局長は「どれぐらい、というのは選手にも聞いているが、その範囲内ではない」と話した。今後、選手に伝えて検討するが、同意は難しいことを示唆した。登録日数のカウント方法に加え、特例の扱いについてもNPBは条件を出しているという。

登録日数を「1年=145日」から増やすことについて、森事務局長は「レギュラークラスだったら、多分クリアするかもしれないが、一部の選手だけにしか短縮が適用されないような条件になってしまう。それだったら、あまり意味がない」と訴えた。