ロッテの執念だった。1点を追う9回、先制2ランの中村奨に代打が出された。プロ18年目、角中勝也外野手(37)。ヤクルト石山に1-2と追い込まれ、そこから右へ左へ4球連続ファウル。息をのむような際どい球は見送り、最後は11球目で四球をもぎ取った。「正直けっこう状態は良かったんで、ストライク投げてほしかったなっていうのはあるんですけど、まぁでも点にはつながったんで」。角中の代走和田が、代打ポランコの適時打で同点のホームを踏んだ。

追い詰められてもなお、簡単に敗れない強さがある。今季のロッテはまるで、角中のよう。「何十パターンもあります」という2ストライク以降の低くかがむ打撃フォーム。理由は「しんどいから。普通に打つとしんどいからノーステップにしています」。空振りが目立つ時期もあったが、昨季から再び強さが目立つ。

交流戦の通算打率3割3分7厘。交流戦出塁率はこの日で4割1分7厘。かつては「セ・リーグいいなぁって思ってました」と“角中節”を飛ばしたこともある。そんなベテランの技術でもぎ取った土壇場の1点。9連勝も継続し「いつの間にか勝って、いつの間にか負けてないって感じっす」。連日の引き分けになったものの、ロッテが上位争いをできる理由はここにもある。【金子真仁】

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