日本ハムが逆転勝利でソフトバンク戦の連敗を7で止め、4位に浮上した。6月7日ヤクルト戦以来の1点差勝利。新庄剛志監督(52)は「勝ち方とか、もうよくないですか? 勝ちゃいい」。負ければ、自力優勝の可能性が消滅する1戦。指揮官のタクトから逆転劇は始まった。
1点を追う8回1死。3三振だった4番マルティネスに「(内容が)よくない」と代打郡司を起用。その郡司が死球で出塁して好機が広がり、石井が同点適時二塁打。さらに上川畑が決勝打を放ち、最後は伏見がファウルチップを素手キャッチで勝利をつかんだ。
ベンチの誰ひとりも諦めていなかった。石井は「先制されても『すぐ追いつくぞ』『しっかりできることからやっていこう』っていう声も出ている。主にひちょりさん(森本コーチ)とか、選手会長の松本剛さんに万波も。いい雰囲気」と舞台裏を明かした。
新庄監督も「今日負けていたら苦手意識がすごい付く」と意識した試合を勝ちきったのは大きい。他4球団には負け越しておらず、首位に勝っていくことが再浮上への必須条件。対ソフトバンクは3勝8敗1分けだが、残り13試合もある。「これが逆になっていく可能性もゼロじゃない」。チーム一丸の勝利を逆襲の第1歩とする。【木下大輔】
○…前日は延長10回に登板し被弾していた田中正が、1点リードを守り13セーブ目を挙げた。無死一、二塁のピンチを招くも無失点。最後は伏見の“神キャッチ”にも救われた。「今日は(伏見)トライさんはじめ、何とか周りに助けられて3つアウトを取れました」。勝利後、目を潤ませているようにも見えたが「それは見間違いですね」と否定していた。
○…2試合ぶりにスタメン出場したレイエスが、2回に先制の6号ソロを放った。4回に左前打、6回にも右中間二塁打で、2度目の猛打賞。サイクル安打がかかった8回1死一塁では四球を選び、「最大の仕事はチームを助けること。あの状況で、一番いい選択ができた」と満足げだった。
○…試合後には、エスコンフィールドで「ファイターズ50周年花火大会」が開催された。打ち上げ30分前からスタンド席を自由席に切り替え、空席の座席には移動可能にするなど対応した。天候にも恵まれ、ルーフオープンにした状態で、6000発の花火が、夜空を華麗に彩った。



