日本ハム万波中正外野手(24)が14日ソフトバンク戦で披露した“周東刺し”の経緯を振り返った。
1点リードの7回2死二塁、甲斐が右前打を放ち、二塁走者の快足周東がホームを狙った。捕球時点で周東は三塁を回っていたが、万波の送球はワンバウンドで捕手伏見のミットに突き刺さりタッチアウト。リーグ補殺王がリーグ盗塁王を刺し、スタンドはわいた。15日付日刊スポーツ紙面で、捕球した伏見寅威捕手(34)の視点から「ピンポイント」として紹介したシーンを、今度は送球した万波選手の証言サイドに立ち、焦点を当ててみた。
-すごい送球だった
万波 まあまあ。でも、あれも、はい、本当にいいプレーでした。セーフだったら同点で、なおランナー残ってって場面ですし。でも、(守備位置が)前にはいたんで、打球は強くなかったですけど、普通に刺せるかなと思ってたところで、ギリギリだったんで、足速いなと思いましたね。
-周東選手の足、万波選手の肩は、球界ではトップ。伏見選手は「(打たれても)万波方向に行ってほしいっていう感じだった。うちの外野陣は全員信頼できるけど、一番信頼できるのが万波。そっち方向に打たれてもなんとかなるっていうのは自分の中での保険だった」という話をしていた。あそこはもう来るなっていうのはある程度把握していたのか
万波 なんか、そういうやり取りはやっていて。なんか前にいる時とか、長打絶対ない時だったら、ライト前とかだと、(三塁を)回されない場面も増えてきたんで。でも、(二塁走者が)周東さんなんで、ライト前でも1点は全然あると思うんですけど。今日に関しては本当にうまくいきました。送球の強さも、投げる場所も、あれ以外だったらセーフかなと思うんで。もちろん(伏見)トライさんのタッチとか捕球も含めてなんですけど。本当にいいプレーでした。
-ポジショニングは自分で決めている
万波 いや、ベンチの指示です。こっちに任せてもらえる時もありますけど、前に出る、後ろに下がれというのは、基本的にベンチからの指示。なので、あれはひちょりさん(森本コーチ)の指示で前にいったって感じです。
-通常の前進守備よりさらに前
万波 そうですね。ちょっと前。ていうポジショニングで(本塁で)殺せる位置ってポジショニングで。今日は殺せる位置の方だったんですけど。
-何歩ぐらい前進
万波 何歩かあ…ちょっとわかんないっすね。ちょっと目視で測っといてください(笑い)。大体で。
-気持ち的に前
万波 気持ちというか普通に前ですね。
-少しの無駄な動きも許されない状況。意識していたことは
万波 そうですね。今言われたように、めっちゃやっぱ全部がタイトなんで。もちろん握り替えのミスもできないし、捕球含めてどんだけ投げやすいとこにボールを置けるかっていうのも、やっぱすごい時間ない時は大事なので。今日は幸いその、ハーフライナーみたいなだけだったんで送球しやすい位置で捕球できたっていうのも、アウトになった要因かなと思いますし。どの塁にいても、オーバーランでもすごいプレッシャーかけてきますし。守備する側だと本当にプレッシャーがあるランナーなんで。そこは無駄なくというか。なんか「こんぐらいだったら来ないかな」とかいうのは、基本的にそういう感覚で野球やってたらあると思うんですけど、基本的に(周東)ウキョウさんがいたら考えないようにしてて。どんなあたりでも基本的に自分ができる一番早いスピードでプレーする、というのを意識してます。
-ワンバウンドの送球も伏見選手が取りやすく
万波 そうです。まあトライさんはライト前の時、絶対(本塁)ベースの後ろにいるんすけど。あれマジでドンピシャ以外だったら絶対セーフなんすよね。なんかすげえプレッシャーかけてくんな(笑い)って。まじで思ってるんですけど。まあまあ、今んとこ、それがいい結果になってることも多いんであれですけど。でも今日とかも追いタッチだったら絶対足(が先に)入ってると思いますし。あれしかない。とは思うんすけど、めちゃくちゃ難しいですね。大体じゃ、やっぱダメなんで。
-バウンドのところもコントロールはできるのか
万波 一応、そういう職業なんで(笑い)。いや、幾度となく投げてますから。
-日頃から意識してあそこに行ける。伏見選手も追いタッチはできないから、後ろに下がって、ここにワンバウンドで来た時にタッチするためにミットを落とせるようなところに来ないと、あれはもうアウトになれない、と
万波 そうっすね。でも、それは。シートノックでもやってますし。
-芸術だね
万波 スポーツです(笑い)。いや、難しいすけど。基本的には、なんていうか、誰でも練習すれば余裕ある時はそういう送球はできるように、必ずなると思うんで。後はそれがスピード感あがった時にどんだけブレないかみたいなのは、また難しくはなってきますけど。そうっすね。投げるのは多少得意なんで、それが、良かったっす。



