巨人-中日戦終了後も、東京ドームが揺れた。

デーゲームの巨人戦に続き、午後6時半から行われた決勝戦は、中本牧リトルシニア(神奈川)が橿原磯城(かしはらしき)リトルシニアを逆転サヨナラの3-2で破り、29年ぶりに優勝した。

橿原磯城の井本陽太(3年)、坂本旺太(2年)の両左腕の前に、併殺崩れの1点に抑えられてきた中本牧は9回先頭の榎本陸(3年)が四球を選び出塁。山元玲輝(れあん=3年)が犠打で送り1死二塁から小林鉄三郎(3年)が遊撃を強襲する中前打で同点。さらに、陶山暖(はる=3年)がセーフティー気味にバントで送り2死二塁。9番の廣田健吾(3年)が中前に転がるヒットで小林が間一髪ホームに滑り込みサヨナラ勝ちした。

相手左腕に苦しんだが、接戦に持ち込んだのも、中本牧が誇る鈴木陽仁(3年)と小林鉄三郎(3年)の左腕コンビだった。鈴木は立ち上がりこそ、慣れないセレモニー直後の先発でリズムがつかめず、2回まで1点ずつ失った。それでも、立ち直り、球数制限いっぱいの5回まで投げ続け、それ以上は失点しなかった。

6回から後を継いだ小林は、いきなり133キロをマーク。堂々の投球でチームに流れを引き寄せた。

鈴木は「いつも自分が悪いときは鉄三郎が抑えてくれる。本当に頼もしかった」。小林も「陽仁が粘り強く投げてくれたから、必ずチャンスがくると思っていた。ありがとうと言いたいです」とたたえ合った。

巨人岡本和真の出身チームで、先輩の本拠地まで駆け上がってきた橿原磯城は、あと1歩届かなかった。それでも初の準優勝に先発した井本は「長打力があるのでていねいに低めをついたのがよかった。残念ですけど、ここまで来てやりきった感じもあります」と笑顔を見せた。