ソフトバンクが4年ぶりにリーグ優勝を果たした。マジック1で迎えたこの日、試合終了直前に2位日本ハムが西武に敗れて優勝が決まり、その直後にオリックス戦(京セラドーム大阪)に完勝した。ミスターホークス、小久保裕紀監督(52)は“王イズム”で強固な組織をつくり上げ、就任1年目で球団の悲願を達成した。南海時代の10度、ダイエー時代の3度と合わせ20度目、1リーグ時代を含めると22度目の栄冠となった。次はクライマックスシリーズを勝ち抜き、4年ぶりの日本一に挑む。
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今季のプロ野球は投高打低で、平均得点が4点以上はソフトバンクだけだった。打線の中心は移籍1年目の山川と移籍2年目の近藤。昨年は近藤が本塁打と打点の2冠を獲得し、今季は山川が両部門ともトップ。移籍1年目の選手が2年続けて打撃2冠を獲得した球団は過去にない。小久保監督は4番に山川、昨年は10人、優勝の20年も11人起用した5番に近藤を固定。ケガで近藤の連続5番は途切れたが、開幕から129試合続けて4、5番が替わらないのは05年阪神(4番金本、5番今岡)以来でパ・リーグでは初めてだ。
肩書付きの殊勲安打が山川は21本、近藤も21本あり、勝利打点は2人合わせて23度あった。山川が打点を挙げた試合は40勝8敗1分け、近藤は37勝7敗2分け。2人そろって打点を挙げれば19勝0敗と勝利に貢献した。2人の前を打つ3番は柳田でスタートしたが、柳田離脱後は栗原を起用。3番も柳田、栗原、柳町の3人だけで、先発クリーンアップで71本塁打、261打点を記録した。中軸以外も打線はほぼ国産で、外国人選手はウォーカーの1本塁打、3打点。助っ人の本塁打が1本以下でVは93年西武以来になる。
攻撃だけでなく、ソフトバンクはリーグ最少失点で防御率が1位。遊撃の今宮を中心に守りも堅く、リーグ最少の50失策。過去に得点、打率、本塁打、失点、防御率、失策の6部門がリーグ1位は92年西武と15年ソフトバンクしかない。周東が積極的に走り、盗塁数も1差で2位。盗塁を加えた7部門が1位ならば92年西武以来2度目だ。移籍組と生え抜き組が融合し、走攻守バランスのとれたチームだった。
■ソフトバンク3人目新人監督V
ソフトバンクが4年ぶりパ・リーグ20度目、1リーグ時代から通算22度目のリーグ優勝を決めた。優勝回数は巨人47度、西武23度に次いで3番目に多い。小久保監督は就任1年目。新人監督の優勝は21人目で、ソフトバンクではグレートリング時代の46年山本監督、15年工藤監督に次いで3人目。小久保監督は現役時代に2041安打、413本塁打を記録。通算2000安打以上の優勝監督は9人目で、うち1年目にVは61年川上監督(巨人)04年落合監督(中日)に次いで3人目。通算400本塁打以上では7人目となり、こちらの1年目Vは落合監督以来2人目だ。
■首位以外は2日だけ
首位の座を明け渡したのは2位の3月30日と4月3日だけで、6試合目の同4日からは首位をキープ。パ・リーグで首位以外の日数が2日以下は5度目で、ソフトバンクでは南海時代の65年の4日を抜いて最も少なかった。新人監督の首位以外の日数としては50年湯浅監督(毎日)の1日(5月11日)に次いで少なく、開幕6試合目から首位を守り続けて優勝した新人監督は初めてとなった。
◆福岡ソフトバンクホークス 1938年に南海電鉄を経営母体として創設。44年に近畿日本、46年に近畿グレートリングと改称。47年から南海ホークス。59年には杉浦の4連投4連勝で巨人を破り初の日本一。88年秋にダイエーが買収して本拠地を大阪から福岡に移した。93年に福岡ドーム(現みずほペイペイドーム)が完成。球団買収により05年からソフトバンクとして参戦。1リーグ時代に2度優勝。パ・リーグでの優勝は今回で20度目(南海10度、ダイエー3度、ソフトバンク7度)。日本シリーズ優勝は17~20年の4連覇など11度。オーナーは孫正義氏。



