岡田虎が短期決戦モードに突入する。阪神岡田彰布監督(66)が、27日広島戦(マツダスタジアム)から昨季MVP右腕の村上頌樹投手(26)をブルペン待機させることを明かした。試合のなかったチームは広島がヤクルトに敗れたため、4年連続のCS進出が決定。ただ、DeNAに大勝した巨人の優勝マジック4から3に減少。2ゲーム差に広がった。阪神にとってもう1敗もできない土壇場。豊富な投手陣を存分に生かし、必勝継投で目前の1勝をつかみにいく。
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実力ある先発投手陣が豊富にそろうからこそ、積極的な手を打てる。岡田監督はラスト5試合を直前に控えた甲子園で秘策を明かした。「明日からベンチに入れるよ」。今季ここまで先発ローテーションを回ってきた村上を、27日広島戦からブルペン待機へ。もう、後先を考えている状況ではない。総動員で1勝をつかみに行く。
村上は今季7勝9敗ながら、昨季10勝6敗と躍動しMVPと新人王をダブル受賞した右腕。岡田監督は「(30日の)DeNAの2戦目があるからな。そこでも投げられる。絶対に使うわけじゃないからな」と話したが、後ろに控えることで惜しみなくリリーフを送ることも可能だ。「延長なったらそら当然な、つぎ込めるのはつぎ込めるよな。(村上は)イニング投げられるからな」。村上自身もどんな役割も全うする覚悟。「どうなるか分からないので、いけと言われたところでいきたいと思います」と意気込んだ。
それぞれのチームが優勝やCS進出をかけ、ロースコアが見込まれるヒリヒリとした終盤戦。指揮官は「そらピッチャーよ。ピッチャーが点取られへんかったらなんとかゲームになるからなあ」と投手力をポイントに挙げる。巨人やDeNAが中5日や中4日での先発起用している一方、阪神はここまで中5日以下で先発した投手は1人もいない。「きっちり万全で投げさせた方が準備的にはええよな」。こだわって守ってきたローテーションが、大きな意味を持ちそうだ。
首位巨人がDeNAに大勝してマジックを3に減らした。広島の敗戦によって阪神の4年連続CS進出がひとまず決まったが、もちろん、目指すはリーグ連覇だ。「勝負の世界やからな。勝ち負けつくんやから」。長きにわたって勝負の世界に身を置いてきた指揮官は静かにそう言った。歴史に残るメークアレンパなるか。阪神だからこそできる戦い方で、1点を争う勝負に勝つ。【磯綾乃】
<エース級投手の大一番での主なリリーフ起用>
◆斎藤雅樹、桑田真澄(巨人)94年10月8日、勝ったチームがセ・リーグ優勝の中日-巨人戦。巨人は先発の槙原寛己の後、2回途中から斎藤雅、7回からは桑田という超豪華リレー。Vを決めた。
◆岸孝之(西武)08年日本シリーズ 西武は巨人に2勝3敗と追い込まれ、第6戦で岸を4回途中から投入。第4戦完封勝利から中2日という強行軍だったが、最後まで無失点で抑え勝利投手に。
◆メッセンジャー(阪神)10年新加入し、先発転向後エース格に成長。2位のかかった10月5日ヤクルト戦で久々に救援に立ち、2回を0点に抑えた。



