“残暑男”が気持ちで食らいついた。DeNA桑原将志外野手(31)は1点を追う4回1死満塁、広島森のチェンジアップにタイミングを外されながらも、気持ちでぶつけた。バットの先端にコツンと当たって右翼線際へ落ちる2点適時二塁打。「打った瞬間どこ行った? と。なんでああなったのか自分でも分からないですけど、結果は100点」と二塁ベースで首をかしげながら喜んだ。

情に厚い男だ。山本が右尺骨骨折で離脱した際、「貸してや」と打撃用手袋を借りた。この日も「やまゆう」と刺しゅうが入った打撃用手袋で逆転打。「今までチームを引っ張ってくれてましたし、最後まで一緒に戦いたかった。彼の分まで頑張ろうと。手袋はボロボロになるまで使います」と力がみなぎった。

山本にとって桑原は“師匠”のような存在だった。山本が頭角を現した昨季、打撃フォームの参考にしたのが桑原だった。バットを体の前に置いて、大きくトップを作ってタイミングを取り、バットを落とす感覚でアプローチする。桑原は「祐大の頑張りで僕は何もしてないですよ」と謙遜するが、山本は「そんなに似てないかもしれないですけど、ダメな時は桑原さんに聞いたりしますし、かなり参考にしてます」と感謝。同じ大阪生まれの絆は強かった。

CS圏を争う4位広島との直接対決で逆転勝利。残り5試合で1試合でも勝てば自力でのCS進出が決まる。「まだ決まってない状況」と引き締めた桑原。夏に強い元気印が、残暑も熱さと気持ち全開でハッスルする。【小早川宗一郎】

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