「SMBC日本シリーズ2024」第3戦で、DeNA桑原将志外野手(31)が「有言実行」の活躍を見せた。1回先頭で二塁打を放って今シリーズ初の先制点を演出し、5回には決勝ソロ。守備でもダイビングキャッチでピンチの芽をつんだ。2連敗直後の緊急ミーティングで熱く厳しい言葉で逆襲を呼びかけた男が、勝利への思いを体現。敵地で初勝利を挙げて1勝2敗とし、日本シリーズ14連勝、本拠地に限っては16連勝中だったソフトバンクの進撃を止めた。
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ここで打たなきゃ男じゃない。同点の5回先頭、桑原が代わったばかりのソフトバンク大津のファーストストライクを仕留めた。左中間席への柵越えを確認してようやく、全力疾走を緩める。「スタンドまで届くとは思いませんでした」と気持ちが打球に乗った。
「負けて悔しくないんか?」。27日の第2戦で2連敗後、選手全員参加の緊急ミーティングで思いをぶつけた。17年の日本シリーズは全試合に先発も、第3戦まで13打数無安打6三振でチームも3連敗。「あの時は自分のことで精いっぱいで周りの人に助けられた」。7年の時を経て、視野はチーム全体へと広がった。
13年目の31歳。礼儀がなってない若手をしかって、嫌われ役を買って出たこともある。同時に、選手全員参加の決起集会やビールかけでは誰よりもはしゃいで盛り上げた。桑原を含めた選手数人で行うベース上の「しょうゆムース(SHOW YOUR MOVES)」ポーズもゲーム「大乱闘スマッシュブラザーズ」のキャプテンファルコンから着想を得て、上茶谷と始めた。若手をしかるのも盛り上げるのも、全てはチームのためだった。
だからこそ、言った言葉には責任を持つ。1回先頭、右翼線への二塁打で勢いをつけ、今シリーズ3戦目で初めての先制のホームを踏んだ。2回先頭の守備でも、正木の中前の飛球にダイビングキャッチ。気迫あふれるプレーでナインの気持ちを1つにしたが「別に1つ勝っただけなので特にない。明日も死に物狂いでやるだけです」と繰り返した。1勝で満足する気はさらさらない。逆襲は、ここから始まる。【小早川宗一郎】
▽DeNA牧(選手ミーティングでナインにゲキを飛ばした桑原の活躍に)「クワさんらしいというか、クワさんのそのままのスタイルだと思います」



