今季から就任した西武の鳥越裕介1軍ヘッドコーチ(53)が4日、宮崎・南郷キャンプの第1クールを振り返った。
報道対応では、かつて首脳を務めたロッテ時代の、首脳陣でも選手でもない“あの人”の話題を繰り出した。
スタメン9枠が白紙の激しいレギュラー争いで、選手たちの積極性は高く評価する。一方で西武選手たちの気質について「素直な子が多い印象ですね。構ってちゃんも多い」と冗談交じりで話した。
構ってちゃんでありながら、第1クールでは選手たちから質問されることがあまりなかったという。「めちゃめちゃ探ってんじゃないですか、僕のこと」と少々寂しそうだ。
西武入団が決まったこのオフ、ロッテ安田尚憲内野手(25)の結婚式に参列。「その時に益田(直也)も『西武の選手から連絡ありましたよ』って言ってましたんで」と明かす。「まぁ、気にはしてくれてるんじゃないですか。どんなおっちゃんか」。
探ってるんじゃないですか-。鳥越ヘッドにはその理由に思い当たる節がある。というかほぼ、特定している。
「勝手になんか、ロッテの広報梶原が、悪いフレーズを使ったんで」
19年5月のことである。ロッテの名物広報「カジー」こと梶原紀章氏(48=大阪府出身。最近は新外国人サモンズを相撲観戦に誘う)が鳥越ヘッドのコラムを書いた。タイトルは。
「選手に恐れられる鬼軍曹 ロッテ・鳥越裕介ヘッドコーチが目を潤ませた日」
鳥越ヘッドが続ける。「梶原があのフレーズを使ってから、それが1人歩きしてるんですけど。ちょっと、あいつ、誰が鬼やねーん!!って」。
当然、報道陣の囲み取材で梶原広報の名前を出している時点で、ネタにしているだけではある。
同コラムは、鳥越ヘッドが家族との経験からピンクリボン運動に熱心に励んでいることが書かれていた。複数の情報を総合すると、怒るとかなり怖いけれど愛情あふれる熱血漢。
記者もこの日「変なこと書いとらんだろうな!?」と2度ほど真っ正面からクギを刺された一方、夕方6時まで若手打者の居残り練習取材を続けていると「風邪をひかないように」のひと言。会話もきっと増える、若獅子と鬼軍曹のキャンプ中盤戦がますます楽しみである。【金子真仁】



