土が染みついたユニホームが勝利の勲章だった。ヤクルト赤羽由紘内野手(24)が先陣を切って難敵を沈めた。1点を追う3回先頭、中日高橋宏の150キロ直球を捉えて左翼線二塁打で出塁すると、足で同点をもぎ取った。2死一、三塁。三塁走者の赤羽は、一塁走者・西川のスチールで捕手が二塁送球すると迷わず本塁に激走した。ヘッドスライディングし、左手を伸ばしてホームにタッチ。重盗による本盗を成功させた。

それまでチーム盗塁数は12球団最少2だった。影を潜めていた機動力を機能させ、「広く、なかなか連打は難しい球場だと思う。相手投手からしたら非常に嫌だったと思いますし、走塁で点を取れたのはよかった」と打線を活気づけた。昨季4戦4敗の高橋宏を4回途中でノックアウト。その突破口を切り開いた。

バットも昨年7月28日広島戦以来、自身2度目の4安打だった。直近5試合は1安打だったが、今季初の猛打賞に「打てない期間もあったが、今日はいい結果で良かった」。昨季は死球による骨折を経験したバンテリンドームで躍動した。

オフは3年連続で内川聖一氏に師事し、自主トレを積んだ。通算2186安打のレジェンドから「人生を変える1年にしろよ」とハッパをかけられた。「気持ちが奮い立つ言葉になっています」。今季ここまで18試合のうち、開幕スタメン含め16試合に出場。野球人生を変えつつある5年目は、ピースを補う仕事を続ける。塩見、村上を欠く中、この日は中堅→二塁→中堅。三塁を守る日もある。育成からはい上がった背番号00。存在感が少しずつ大きくなっている。【上田悠太】

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