主砲が“おかえりアーチ”を決めた。巨人岡本和真内野手(29)が均衡を破る先制9号ソロで勝利へ導いた。3回2死、DeNAの先発ジャクソンのスライダーを左中間スタンド最前列に運んだ。5月1日の広島戦以来113日ぶりのダイヤモンド1周に「いやもう1周ってめっちゃ長いなと思って。うれしかったです」と懐かしい感触が心地よかった。
5月に左肘靱帯(じんたい)を損傷して離脱。長らく1軍の“定位置”を留守にした。孤独なリハビリを経て、16日の「長嶋茂雄終身名誉監督追悼試合」で戦列に復帰。1軍復帰から24打席目での待望の1発となった。阿部監督も「いるだけでやっぱりチームが落ち着くというかね、どっしり構えられるってのもあるし、それぐらい大きい存在」と全幅の信頼を寄せる。
主砲の背中は球団を超え、球界の若手にとって指針となっている。2軍戦ではロッテ山口が駆け寄り、言葉を交わす場面も。右尺骨茎状突起の骨折から、この日1軍復帰した浅野も「たくさん打撃を聞けていい時間だった」と感謝した。
長期離脱が響き、今季はここまで出場38試合にとどまっているが、8年連続2ケタ本塁打も目前に迫った。帰ってきた主砲の1発を皮切りにチームは8得点で3位DeNAに圧勝。ゲーム差を2・5に広げ、今季の同カード勝ち越しを決めた。
この日から吉川も1軍に復帰した。今季112試合目にして不動の正二塁手と正三塁手が1軍の舞台にそろい踏み。「残り試合全部いいゲームをして、まだまだ諦めずに頑張りたい」と岡本。役者がそろった巨人がスパートをかける。【佐瀬百合子】



