東北学院大が連勝。仙台大相手に14季ぶり(20年春中止含む)の勝ち点を挙げた。1点リードの6回から登板したエース堀川大成投手(4年=東日本国際大昌平)が4回無安打5奪三振。反撃に燃える仙台大打線を一切、寄せ付けなかった。

「勝手にストライクが入るような感覚でした」。キャチャーミットに吸い込まれるとは、まさにこのこと。8回先頭には、今秋ドラフト候補の平川蓮外野手(4年=札幌国際情報)を迎え、もう一段階、ギアが上がった。最後はスライダーでバットの空を切らせた。「あれがベストボールでした」。ほえる堀川。みなぎる闘志を抑え込むことはできなかった。

110球を投じた1戦目から中1日。もちろん疲労もあったが、星孝典監督(43)の目を見た瞬間にふっと軽くなった。勝利のみを見据えたまなざしだった。「(腕の)張りも全く気にならなくなって、集中して試合に入れました」と堀川。1勝1敗の場合は、勝ち点を懸けて第3戦を戦う。「この2戦で決める」。その気迫は投球を見れば一目瞭然だった。

9回2死から死球を与え、この日初のランナーを出した。すかさず駆け寄ってきたのは二人三脚で成長してきた田村虎河(たいが)捕手(4年=駒大苫小牧)だった。笑顔で言葉をかわす2人。堀川は「実は興奮していてほとんど覚えていなくて(笑い)」と話すも唯一、覚えていた言葉があった。「今までやってきたことをやるだけだ」。信頼を寄せる女房役の言葉を胸に刻み、最後は見逃し三振。バックスクリーンを向き大きなガッツポーズ。そのエースのもとに仲間が駆け寄った。

仙台大から勝ち点をもぎ取るのは18年秋以来。その間に勝利を挙げることはあっても、勝ち点には結びつかなかった。「まぐれだ」と周りから言われることもあった。だからこそ、実力で証明したかった。「自分の力だけではなく周りの支えがあったからこそです。応援も含めて、チーム全員での勝利です」と言い切った。

次節は今春全日本大学野球選手権で優勝した東北福祉大と激突。「対戦が楽しみです」と笑顔。「あくまでも通過点なので、残りの勝ち点を取って優勝したいです」。目的地は全国の舞台だ。【木村有優】