愛され具合がにじむ引退会見だった。DeNA森唯斗投手(33)が、思わず目を赤くした。会見終了と見せかけて山崎、入江、佐野、竹田ら後輩8選手が花束を持ってサプライズ登場。「ちょっと待って。多いな~」と照れながらも、うれしさは表情に出ていた。「僕は優勝できるチームだと思っている。しっかりやってください!」。実力を認める後輩たちに力強いエールを送った。

加入して2年。福岡の家族と離れ、単身で横浜に乗り込んできた。「家族の大切さは感じましたし、ここまでできたのも家族がいたから。これからは家族の時間もあまり作れなかったので父親として家族とゆっくりやっていきたい」と家族へ恩返しを約束した。

今季初登板となった8月28日阪神戦では「これでダメなら終わり」と覚悟を決めて臨み5回2失点で勝利投手に。輝きを放った姿のまま、9月に入ってからユニホームを脱ぐ決断をした。「12年間プロ野球をやらせていただいて、後悔したことはない。ここまでできるとは思ってなかったので良い野球人生だったと思ってます」と晴れ晴れとした表情で言った。周りから愛された“森唯斗アニキ”が、胸を張って野球人生に区切りをつけた。【小早川宗一郎】

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