温かな声援に感謝しながらスイッチを入れた。ヤクルト青柳晃洋投手(31)が古巣・阪神相手に先発し、5回4安打2失点だった。
日本球界復帰後の初勝利はお預けも、最低限の役目を果たし「失点はしてしまいましたが、最少失点で後ろにつなぐことができたのは良かった」と振り返った。
スタメン発表で名前がコールされると、大歓声が湧いた。ツバメ党だけではなく、虎党からも拍手を注がれた。マウンドに立つと、なじみの顔を相手に闘争心を高めた。「去年まで一緒にやっていたメンバーなので、慣れるまではやりにくさはあると思う。ただ試合が始まってしまえば、スワローズの一員」と臨んだ。初回1死一塁。森下を外角低めツーシームで投ゴロ併殺に斬った。5回は先頭近本を外角低めのツーシームで空振り三振に仕留め、3者凡退。2回と4回に1失点ずつ喫したが、傷口は広げずに耐えた。
ただ虎党は温かくもあり、厳しくもあった。4回1死二塁で小幡に死球を与えると、容赦なくブーイングを浴びた。敵となったことを肌で感じながら、気持ちを切り替えた。
米フィリーズ傘下2Åを自由契約後、7月末に新加入。日本球界復帰後2度目の登板で神宮デビュー戦だった。1点を追う5回無死二、三塁の好機で代打を送られて交代も、その5回に打線が追いつき、黒星は消えた。前回登板の15日広島戦(マツダスタジアム)は4回8四死球と乱れた制球も、この日は5回で3四死球。「前回の登板よりは、まとまった投球ができました」と白星こそ付かなかったが、手応えのにじむ83球だった。【上田悠太】



