本拠地となった神宮のマウンドの手応えを深めた。ヤクルト青柳晃洋投手(31)が古巣・阪神相手に先発し、5回4安打2失点。日本球界復帰後2戦目での初勝利はお預けも、最低限の役目を果たした。「最高の結果ではないが、最低限のピッチングはできたと思う。結果的にチームが勝てたのが一番」とうなずいた。
スタメン発表で名前がコールされると、ツバメ党だけでなく、虎党からも拍手を注がれた。その声援に感謝しながら心を整えた。なじみの顔を相手に闘争心を高めた。初回1死一塁では、森下を外角低めツーシームで投ゴロ併殺に斬った。「違和感はあったが、強いチーム、いい打者が多い中でピッチングは楽しかった」。4回1死二塁で小幡に死球を与えると、容赦なくブーイングを浴びた。敵となったことを肌で感じながら気持ちを切り替えた。2回、4回に1失点ずつも最少失点で耐え、5回に代打を送られて交代した。
得意なマウンドの感触、景色に感覚は研ぎ澄まされた。もともと神宮は7勝4敗、防御率2・66と阪神時代から結果を出していた場所で、課題だった制球は改善の兆しを見せた。日本球界復帰後、初登板だった15日広島戦(マツダスタジアム)は4回8四死球だったが、この日は5回で3四死球。「神宮は普通に苦手ではない」と新たな本拠地の印象はさらに良くなった。
次回は10月2日阪神戦(甲子園)で登板する予定。敵となった虎と中9日で再戦する。米フィリーズ傘下2Aを自由契約後、7月末に加入した変則右腕。三度目の正直で、ツバメ初勝利を目指す。【上田悠太】
▽ヤクルト高津監督(青柳の投球について)「僕らが知っている青柳はもうちょっと違うかなと思いますが、前回登板よりはボールをコントロールできていた。次は甲子園で投げさせます。もう演出です(笑い)」



