神戸を拠点とし、建設現場の作業を中心とする社業に従事するアスミビルダーズが、創部6年目で初の2大大会出場まであと2勝とした。

打撃指導を担う藤井康雄コーチ兼アナライザー(63)は「一番負けられない相手。こっちもプライドがあるから」と喜んだ。相手の指揮官はオリックス元同僚の小川博文監督(58)率いる同県を拠点とする創部1年目で、オリックスV戦士対決を制した。前田克也監督(56)は「藤井さんがいることは心強い」と感謝した。

先発した、最速144キロ右腕の内海柊太朗投手(26=神戸学院大)が7回2/3、107球9安打1四球1失点と力投。「うちは誰か1人が投げきらないといけない」と苦笑いも「直球で押せたり、詰まらせることができた」と納得顔だった。 右腕の社業は基礎を作る仕事が専門。午前8時から午後5時まで神戸市の六甲アイランドで道路の舗装工事に携わる。各グループ企業で勤務するナインは退勤後、午後7時に練習を開始し、夕食時間は練習後にもつれ込むほど、ハードな日々をこなす。

「フルタイムの現場作業は、他のチームではやっていないこと」と内海。練習時間を優先的に確保できる対戦相手であればあるほど、「負けたくない一心です」と対抗心に火がつく。残りの試合も社業と野球の両立へのプライドを胸に、腕を振っていく。【中島麗】