現役引退を表明したヤクルト川端慎吾内野手(37)が代打で登場し、二塁打を放った。
7回2死で出番が巡ってきた。FUNKY MONKEY BABYSの「悲しみなんて笑い飛ばせ」の出ばやしで左打席に向かった。「すごくリラックスして、初めて楽しみながら打席に入りました」。大声援を全身でかみしめつつ、集中力を高めた。
格別の声援に、まず2球を待った。2ボールからの3球目。広島鈴木の真ん中直球を芯で捉えた。甘い球を逃さず、バットの軌道に乗せた。右翼線への二塁打。「忘れられない1本。懐かしいというか、よく打っていたライト線だなと思いながら走っていました」。二塁ベース上で、白い歯をのぞかせた。
今季1軍初昇格で、通算1100安打目を決めた。得点にはつながらなかったが、ベンチに戻ると、ナインに出迎えられ、両手を上げた。神宮に敵も味方もない「川端慎吾コール」が響いた。
ヒーローインタビューに呼ばれ、試合後も「川端慎吾コール」の大合唱は鳴りやまなかった。「あの声援が一番、泣いちゃいます。大きければ大きいほど涙が止まんないですよね。また(現役を)やりたくなっちゃいますよね」と瞳をうるませた。



