2人で決着をつけなさい! ソフトバンク小久保裕紀監督(53)がリーグ2連覇から一夜明けた28日、首位打者争いを繰り広げる2人に“ガチンコ対決”を指令した。
牧原大成内野手(32)がパ・リーグトップとなる打率2割9分9厘をマークしており、同2位の柳町達外野手(28)は同2割9分5厘で追う。指揮官は両選手に「恨みっこなしで、正々堂々と2人で勝負しなさい」とメッセージを送った。試合は敵地西武戦に完勝し、5連勝で今季最多の貯金34とした。
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グラウンドに姿を見せた小久保監督の表情は穏やかだった。前夜は記者会見、ビールかけ、テレビ収録と慌ただしい時間を駆け抜けた。夕食を取ったのは午前2時半過ぎ。疲れもあるだろうが、それでもリーグ制覇から一夜明けたこの日、すぐさま新たな指令を出していたことを明かした。
「部屋に呼んで話をしました。『2人で決着をつけろ。恨みっこなしで、正々堂々とお前ら2人で勝負をしなさい』と」
2人とは首位打者争いを繰り広げる牧原大と柳町のことだ。牧原大はこの日、6回2死から代打出場して中前打をマークした。3打数1安打で打率を2割9分9厘に上げ、3割の大台も目前に迫る。一方の柳町は「4番DH」で先発出場。2回先頭で一ゴロ、4回先頭では空振り三振に倒れた。打率を2割9分5厘と1厘落とし、牧原大に4厘差をつけられた。
シーズンは残り3試合。30日の本拠地日本ハム戦、10月3日の同オリックス戦、同5日の敵地ロッテ戦のみとなる。小久保監督は2人に打席数を平等に与え、最後まで競わせていくつもりだ。「残り試合は(打順)2、3番で全部立たせる。4打席は回るでしょうから」と明言した。柳町は「2人で争えることを楽しみながら頑張りたい。自分のことに集中したい」と気合十分。牧原大は「普通に頑張るだけです」と自然体で臨む。
指揮官は「なかなかチーム内で(首位打者争いを)できるものじゃない」と白熱の対決を期待した。ともに首位打者のタイトルは未経験。牧原大が逃げ切るのか、柳町がひっくり返すのか。リーグ制覇を達成し、今度はチーム内のリーディングヒッター争いにも注目が集まる。【佐藤究】



