来季続投が内定している日本ハム新庄監督が、クライマックスシリーズ(CS)“前哨戦”で、まず得意のサプライズ演出を繰り出し、敵地ファンの視線を独り占めした。君が代斉唱を終えた新庄監督は黄色い花をラッピングした大きな花束を左腕に抱え、メンバー表交換。気がついた小久保監督は笑みを浮かべ、ホームベース上で顔を合わせた。
2人は力強く握手を交わし、新庄監督が花束を手渡すと、小久保監督は両腕で掲げて頭上に高々と掲示。スタンドのファンに見せるようにぐるりと1周回り、白い歯を見せて喜びを表した。最後はハイタッチでそれぞれのベンチへ。最後まで優勝を争った敵将同士の粋なやりとりに球場は和やかムードに包まれたが、友好はここまで。これは、ポストシーズンでのリベンジに向けた“あいさつ”代わりでしか、ない。
逆転優勝への望みがあった23日の本拠地最終戦後は「リーグ優勝してのクライマックスがいいですね。それしかない」と口にしていたが、27日にV逸。昨季も2位に終わり、CSファイナルステージはソフトバンクに敵地福岡で3連敗して終わった。今季はリーグ最終盤まで競り合うも、逃げ切られた。いつまでも引き立て役は、ごめんだ。宿敵に嫌な印象を与えるため、まずは同点の4回無死一塁から郡司の10号2ランで、先手を奪った。
さらに先発福島を3回39球無失点と短いイニングで2番手山崎にスイッチし、6回から生田目と小刻み継投。短期決戦のCSファーストステージ、因縁の福岡でのファイナルステージに向けた準備を進め、2位から逆転日本一への身支度を、整えた。



