東大が慶大を破り、昨秋の法大2回戦以来となる勝利を収めた。

1点ビハインドの4回に明石健捕手(3年=渋谷幕張)の走者一掃タイムリーなど一挙5点を奪う猛攻で逆転。投げては松本慎之介投手(2年=国学院久我山)が6回途中2失点と粘投し、これまで第1戦を託されてきたエース渡辺向輝投手(4年=海城)に代わっての先発マウンドでの役割を全う。渡辺らの継投策でリードを譲らず待望の白星をつかんだ。

春のリーグ戦は渡辺や酒井捷外野手(4年=仙台二)らプロ志望の主力の活躍で競った試合を何度も見せたが、勝利まであと1歩が届かず10戦全敗で55季連続で最下位に終わった。今季は早大、明大に4戦全敗と黒星が続き、さらに主将の杉浦海大捕手(4年=湘南)が早大戦で右人さし指を骨折。全治2、3カ月の診断を受け、捕手としての今季復帰が絶望的な状況だった。

慶大戦の前日練習後には杉浦から「みんな辛いのは分かっている」「この辛さを脱するために全力で勝ちにいってほしい。勝てば全てが報われる」と鼓舞された。トラックマン(弾道測定器)で蓄積してきた相手先発の渡辺和大投手(3年=高松商)のスライダー対策として、今季から取り入れたVR映像で何度も見返した。学業と同じく、しっかりと対策は抜かりなく待ち望んだ結果をたぐり寄せた。

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