青学大の最速152キロ右腕の中西聖輝投手(4年=智弁和歌山)が、中日から1位指名を受けた。

強豪・青学大のエースとして、自信をもってプロの門をたたく時がきた。

智弁和歌山3年夏の甲子園(21年夏)では優勝投手に輝き、プロ入りも期待されたが「もっと成長してから」と青学大へ進学。順風満帆に見えた野球人生も入学前に右肘内側側副靱帯(じんたい)再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けて挫折も味わった。1年時はリハビリに専念。チームメートが活躍する姿を見詰めながら、地道な練習を続けた。

2年時から少しずつ投げ始め、3年春からは主戦として登板。めきめきと力を発揮し、3年秋にはエースとして大学4冠を達成。真っすぐに、フォーク、スライダーと精度の高い変化球を操り、中西は「かたよらせないのが僕の投球」と相手打者に的を絞らせず。連投の力、フォームの再現性を高め4年春は9試合に登板し3完投。計70イニング1/3で防御率1・41。大学日本代表でも、中心として活躍。その安定した投球は、誰もが認めるところだ。

度々、目指す選手を聞かれ「すいません。いないんです」と話す。「僕は僕でありたい。逆に参考にされる選手。影響力のある選手になりたいと思っている。僕らしく、生きていきたい」と言い切る。プロ野球でも、中西らしく。新しい道を切り開く。