父になって、毎日が少しずつ変わった。DeNA中川虎大投手(26)は6月に第1子となる長女が誕生していたことが判明した。4カ月たった今も、その存在は日々の力になっている。「いや、もうかわいすぎますね。夜もぐっすり寝てくれますし、聞く話より大変じゃないのでありがたいです」と笑みがこぼれる。

シーズン中は午後10時過ぎに帰宅。風呂の準備を整え、赤ちゃんを抱えて湯船へ入るのがパパの仕事。寝かしつけまでが毎晩のルーティンだった。おむつ替えも朝の日課。「寝てる間のおむつはすごいですから」。シーズン中も父親の顔を忘れない。

溺愛しすぎて爆買いも止まらない。「子供服を買いすぎて。まだ着せてない服もあります。嫁もサンリオが好きで、キティちゃんの服を買ったりして。でも今は冬服ばかりなのと、大きくなったらまたすぐに買い替えないといけないので、どうしようかなと…」と苦笑い。腕を振って稼いだお金は、かわいい娘へと流れていく。

今季は30試合に登板して防御率3・16。リリーフの一角として存在感を示した。モチベーションは家族のため。気持ちは一層強くなる。「家族のためにも稼げるだけ稼がないと、と思います。チームのために投げるのはもちろんですけど、子どもと奥さんのためにも頑張りたいです」と熱量は高い。

明確な目標もできた。「子どもが覚えてくれる年齢まではやりたいですね。6歳くらいになったら覚えてるとは聞くので、あと6年。32歳までは絶対プロ野球選手でいたいです」。かっこいいパパの姿を見せつけるためにも、頑張り続ける理由がある。

出産には立ち会えなかった。シーズン中でちょうど遠征の真っ最中。三浦監督には「帰っていいから」と許可をもらっており、帰ろうとしていた時だった。「もう生まれる」。連絡が来た。三浦監督に「間に合いません…」と言うと「じゃあ、頑張るか」。登板はなかったが、心遣いがありがたかった。

横浜への移動日、ようやく対面できた。三浦監督からも「練習、出なくていいから。最初から最後まで、いてあげて」と許可をもらった。試合前練習には参加せず、かわいいわが子と初めて会えた瞬間だった。

「父親になってから、全部変わりましたね」。

これまでは妻と犬2匹との生活だった。大事な娘も加わりプロ野球選手としての覚悟、夫としての思いやり、父としての責任も増した。そのすべてを背負って、中川虎大はマウンドに立つ。守りたいものができた父親の背中がこれまで以上に大きい。【小早川宗一郎】

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