渾身(こんしん)のクロスファイアがさく裂した。巨人ドラフト1位の竹丸和幸投手(23=鷺宮製作所)が宮崎キャンプ第2クール3日目の7日、ライブBPに登板。同じく新人で右打ちの小浜と対戦した時の3球目だった。内角直球が捕手大城の構えたところにズバリと決まり空振り三振。「あそこに投げられないとしんどくなるのは自分なので、1つの武器ではあります。いいボールだったかな」とうなずいた。
寒空の下で持ち味を遺憾なく発揮した。宮崎市の最低気温は4度。冷たい風が吹きつける中、プロ入り初の実戦形式のマウンドに臨んだ。カウント1-1から行われ、打者5人に対して被安打0、2奪三振。先頭打者に四球を与えるも「そこはしょうがない。その後のバッターとしっかり勝負できた」と切り替えた。ドラフト指名直後から自身の強みを「調子にかかわらず試合をつくれること」と話していた通り、ゲームメーク能力の一端を示した。
黄金ルーキーの投球に昨季のリーグ王者も戦々恐々だった。阪神嶋田スコアラーは竹丸について「変化球でもストライクを取れている。三振をとったボールはいい角度できているし、クロスファイア厄介だね」と高評価。さらに「ローテーションに入ってきたら厄介だと思う」と“厄介”という言葉を繰り返し、警戒度を高めた。
上々の“プロ初登板”となったが、自己評価は厳しめだった。この日の投球について「70点くらいですかね。チェンジアップは割といい感じだったので、他の変化球も少しうまく使えたら」と竹丸。即戦力としての期待を受けるだけに一切の妥協はない。「開幕からしっかり投げたい。今後どんどん実戦が増えてくるので、結果を出していきたい」。控えめなドラ1左腕がベールを脱いだ。【水谷京裕】
▽巨人阿部監督(ライブBPに登板した竹丸について)「投げられただけでいいんじゃないですかね。まだまだこれからですからね」



