巨人が逆転勝利でカード勝ち越しを決めた。先発井上温大投手(24)が今季初先発のマウンドで7回1失点と好投した。立ち上がりから140キロ台後半の力強い直球と、キレの良いスライダーを軸に、コーナーを突く丁寧な投球を見せた。
◇ ◇ ◇
井上はベンチから祈っていた。今季初登板初先発で7回1失点。内容も結果も申し分ない。でも、負けていた。1点を追う7回2死一、三塁。キャッチボールをして8回のマウンドへ準備していたが、自らの打席が回ってきた。代打・大城が送られて降板した。
「去年も7回2失点で負けがついて…。今回も7回1失点で『やっぱりついてないな』と思っていたんですけど…」
ネガティブになりかけた時、大城が代打逆転3ラン。思わずベンチから飛び出して笑みがはじけた。左肘痛の影響でキャンプは3軍・故障班スタート。静かな室内でのリハビリで自らと向き合ってきた。東京ドームの大歓声を浴びながら、お立ち台で大城に「ありがとうございます!」とペコリ。「ついてるというか、本当に報われた」と明るさを貫いた。
ポケモン30周年を記念したプロ野球12球団との特別企画「ポケモンベースボールフェスタ 2026 ~30年の想いをボールに込めて~」として行われた3連戦。井上のお気に入りは伝説のポケモン・レックウザで「かっこいいし、伝説系が好きなので。一番かっこいいですね」とにやり。“伝説級”になるべく、今季初勝利から1歩ずつレベルアップしていく。【小早川宗一郎】



